三相200Vの電流を電力から計算する
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三相と単相で電流の計算式が違う
同じ「200V・2.2kW」でも、単相か三相かで流れる電流はまるで違います。三相は3本の線で分担して送るため、同じ電力なら電流は約58%で済みます。
単相の電流を求める計算式
単相は、電力を電圧で割って力率で割るだけです。1500Wのドライヤーを100Vで使えば15A(力率1のとき)。電熱器や白熱灯は力率がほぼ1なので、W÷Vでそのまま電流が出ます。
三相の電流は√3で割る
三相3線式では線間電圧と相電流の関係に√3が入ります。三相200Vで2.2kWなら、力率0.8として約7.9Aです。単相200Vだと同じ条件で約13.8Aなので、三相のほうが細い電線で済みます。
力率と効率を入れないと電流を小さく見積もる
モーターは力率も効率も1ではありません。銘板のkWは「軸出力」なので、電源から見た入力はそれより大きくなります。力率0.8・効率0.83なら、入力は軸出力の約1.5倍の電流に相当します。実務では銘板の全負荷電流を見るのが確実です。
モーターの定格電流の目安【三相200V】
| 出力 | 力率 | 効率 | 電流の目安 | 始動電流の目安 |
| 0.2 kW | 0.72 | 0.70 | 1.1 A | 7 A 前後 |
| 0.4 kW | 0.74 | 0.73 | 2.1 A | 13 A 前後 |
| 0.75 kW | 0.75 | 0.75 | 3.8 A | 23 A 前後 |
| 1.5 kW | 0.80 | 0.83 | 6.5 A | 39 A 前後 |
| 2.2 kW | 0.80 | 0.83 | 9.6 A | 57 A 前後 |
| 3.7 kW | 0.80 | 0.83 | 16.1 A | 97 A 前後 |
| 5.5 kW | 0.83 | 0.87 | 22.0 A | 132 A 前後 |
| 7.5 kW | 0.83 | 0.87 | 30.0 A | 180 A 前後 |
| 11 kW | 0.83 | 0.87 | 44.0 A | 264 A 前後 |
| 15 kW | 0.86 | 0.90 | 55.9 A | 336 A 前後 |
| 22 kW | 0.86 | 0.90 | 82.1 A | 492 A 前後 |
| 30 kW | 0.86 | 0.90 | 111.9 A | 671 A 前後 |
※ 力率と効率は容量帯ごとの代表値で、電流はそこから式で出した目安です。実際の値はメーカーや極数で変わるので、銘板の全負荷電流を優先してください。始動電流は直入れ始動で定格の5〜7倍を見込んだ概算です。
皮相電力(kVA)と有効電力(kW)の違い
契約や変圧器の容量はkVA、機器の仕事量はkWで表されます。この2つは力率でつながっています。
皮相電力のkVAは電流がそのまま出る
電線や変圧器が耐えるべきなのは電流なので、設備側は力率を含まないkVAで考えます。三相200Vで50kVAなら、電流は 50000÷(1.732×200) = 約144A。この電流で電線とブレーカーを選びます。
力率が悪いと同じkWでも電流が増える
力率0.6の設備で10kWを使うと、皮相電力は16.7kVA。力率0.95なら10.5kVAで済みます。同じ仕事をするのに電流が1.6倍必要になり、電線も変圧器も大きくなります。進相コンデンサで力率を改善するのはこのためです。
単相と三相で変圧器の容量の出方も変わる
単相は V×I、三相は√3×V×I が皮相電力です。同じ電流でも三相のほうが1.73倍の容量を送れます。大きな動力が必要な工場が三相を引くのはこれが理由です。
三相の電流計算についてよくある質問
Q. 三相200Vの3kWは何アンペア?
力率0.8・効率1なら 3000÷(1.732×200×0.8) = 約10.8Aです。モーターの軸出力3kWとして効率0.83も見るなら約13.0Aになります。
Q. 単相200Vと三相200Vで電流はどれだけ違う?
同じ電力なら三相のほうが 1÷√3 = 約58%の電流で済みます。逆に言うと、単相は三相の約1.73倍の電流が流れます。
Q. 力率はいくつで計算すればいい?
電熱器や白熱灯は1.0、一般的なモーターは0.8前後、インバータ機器は0.95前後が目安です。正確な値は機器の銘板か仕様書に書かれています。
Q. 計算した電流でブレーカーを選んでいい?
モーターは始動時に定格の5〜7倍が流れるため、そのままでは選べません。電動機回路は専用の保護(モーターブレーカーや電磁開閉器+サーマル)で考えます。この計算は電線選定と容量確認の目安として使ってください。
三相・単相の電流計算と一緒に使えるツール
三相・単相の電流計算とは
三相200Vや単相100Vの電流を電力から計算するツールです。力率と効率を入れられるので、モーターの定格電流も出せます。電流から電力を逆算したり、皮相電力(kVA)を確認したりもできます。
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