タイムコードと秒・フレームを変換する
- タイムコード表記—
- 総フレーム数—
- 実時間(秒)—
- 1フレームの長さ—
- タイムコードの見かけの時間との差—
タイムコードと秒・フレームを変換する計算式
タイムコードは 時:分:秒:フレーム の4つの数字で1コマの位置を表します。秒までは普通の時計と同じで、最後の「フレーム」だけがfps(1秒あたりのコマ数)で桁上がりします。
1フレームは何秒?fpsごとのフレームの長さ
1フレームの長さは 1 ÷ fps です。30fpsなら約0.0333秒(33.3ミリ秒)、24fpsなら約0.0417秒(41.7ミリ秒)、60fpsなら約0.0167秒(16.7ミリ秒)。カット点を1フレーム動かすと、この分だけ時間がずれます。
タイムコードから総フレーム数を計算する式
まず時・分・秒をすべて秒に直し、fpsを掛けてからフレームの値を足します。フレームの桁は0からfps−1までなので、30fpsなら29の次が1秒繰り上がって00に戻ります。「30フレーム」という表記は存在しません。
30fpsの秒数変換でつまずきやすい点
フレームの部分を「小数の秒」と勘違いすると答えがずれます。00:00:01:15 は1.5秒(30fpsの場合)で、1.15秒ではありません。フレームは60進法でも100進法でもなく、fps進法で数える桁です。
fps別・1フレームの長さとフレーム数の早見表
| fps | 1フレームの長さ | 1秒 | 10秒 | 15秒 | 1分 | 1時間 |
| 23.976 fps | 41.71 ms | 23.976F | 240F | 360F | 1,439F | 86,314F |
| 24 fps | 41.67 ms | 24F | 240F | 360F | 1,440F | 86,400F |
| 25 fps | 40.00 ms | 25F | 250F | 375F | 1,500F | 90,000F |
| 29.97 fps | 33.37 ms | 29.97F | 300F | 450F | 1,798F | 107,892F |
| 30 fps | 33.33 ms | 30F | 300F | 450F | 1,800F | 108,000F |
| 50 fps | 20.00 ms | 50F | 500F | 750F | 3,000F | 180,000F |
| 59.94 fps | 16.68 ms | 59.94F | 599F | 899F | 3,596F | 215,784F |
| 60 fps | 16.67 ms | 60F | 600F | 900F | 3,600F | 216,000F |
※ 29.97fpsは正確には 30000÷1001 = 29.97002997… fpsです。表の値は実時間で数えたフレーム数を四捨五入したものなので、タイムコードの表示(名目30fps)とは少しずれます。
29.97fpsのドロップフレームとは
29.97fpsは30fpsより 0.1%だけ遅い フレームレートです。タイムコードは30フレームで1秒と数えるので、そのままでは実時間より進んでしまい、1時間で約3.6秒のずれが出ます。このずれを表示側で吸収する仕組みがドロップフレームです。
ドロップフレームで間引くフレーム数の計算
各分の頭で 2フレーム分の番号を飛ばし、10分ごとの分(0分・10分・20分…)は飛ばしません。1時間あたり 2×(60−6) = 108フレーム、時間に直すと約3.6秒。これでタイムコードの表示が実時間と一致します。捨てるのは番号だけで、映像のコマは1枚も消えません。
ノンドロップとドロップフレームの違いをタイムコードで見る
ノンドロップ(NDF)は番号を飛ばさないので 00:00:59:29 の次が 00:01:00:00 です。ドロップフレーム(DF)では 00:00:59:29 の次が 00:01:00:02 になり、00と01のフレーム番号が存在しません。放送素材はDF、Web納品や映画系はNDFが一般的です。
23.976fpsでも29.97fpsと同じずれが出る
23.976fpsは24fpsの0.1%落ちで、原因は29.97fpsと同じです。ただし24fps系にはドロップフレームの規格がないため、タイムコードの表示と実時間は常に0.1%ずれたまま運用します。尺の厳密な管理はフレーム数で行うのが安全です。
動画の尺をフレーム単位で計算する場面
カット点の秒数をフレーム単位で指定する
「1分30秒あたりでカット」では編集者に1秒の幅が残ります。00:01:30:12 と書けばコマ単位で一意に決まります。修正指示のやり取りはタイムコードで書くと往復が減ります。
CMの尺15秒・30秒をフレーム数で管理する
放送の15秒CMは29.97fps DFで450フレーム、30秒は900フレームが基準です。1フレーム超えても納品できないことがあるため、書き出し前にフレーム数で確認します。
動画の書き出し前にタイムコードで尺を確認する
複数のクリップを足した合計は、秒で足すと端数で合わなくなります。いったん総フレーム数に直して足し、最後にタイムコードへ戻すと誤差が出ません。上のツールはこの往復に使えます。
タイムコード変換についてよくある質問
Q. 1フレームは何秒ですか?
1÷fpsです。30fpsで約0.0333秒、29.97fpsで約0.0334秒、24fpsで約0.0417秒、60fpsで約0.0167秒になります。
Q. 30fpsの秒数をフレーム数に変換する方法は?
秒数に30を掛けるだけです。1分30秒なら90×30=2700フレーム。端数のフレームは最後に足します。
Q. ドロップフレームだと映像が抜け落ちるの?
抜け落ちません。捨てているのはタイムコードの番号だけで、映像は全フレームそのまま残ります。
Q. 29.97fpsと30fpsのタイムコードは混ぜても平気?
同じ数字でも実時間が0.1%ずれるため、混在させると尺が合わなくなります。プロジェクト全体でfpsをそろえるのが基本です。
Q. 総フレーム数から動画の尺を出すには?
フレーム数をfpsで割ると実時間の秒数になります。10000フレームは29.97fpsで約333.7秒=5分33.7秒です。
タイムコード変換と一緒に使えるツール
タイムコード変換とは
タイムコード(時:分:秒:フレーム)と秒数・総フレーム数を相互に変換するツールです。24fps・30fps・29.97fps・60fpsに対応し、ドロップフレームの考え方も解説しています。動画編集や尺の計算に。
タイムコード変換以外の便利ツール
画像・動画・ITのツール
そのほかのツール